|
萩焼きの特徴の一つに「貫入(かんにゅう)」があります。
貫入というのは、萩焼きを始め陶器には比較的よく見受けられる釉表面のヒビのことです。このヒビは窯出し時、窯出し後の冷却の際、素地と釉地と釉薬の膨張率と縮差の違いによっておこります。
日本では、こうしたヒビは欠点とは見なされず、一種の模様や景色として、その焼物を特徴付ける個性と捉えられています。
古来より必ずしも萩焼の全てが、貫入ものとは限りませんが貫入のあるなしで、発色や風合いにも大きく影響してきます。
萩焼きの柔らかさというのは、雰囲気だけでなく、実際の手触り、口当たりにも感じられますし、熱伝導率が低い為、保温性が高く熱いお茶などを入れても器自体まで熱くなりすぎないといったことも好ましい特徴として挙げられます。
「萩の七化け」とよくいわれます。これは、長年、萩焼の器を使っていくうちに、釉のひびからお茶や酒などが素地にしみ込み、時間とともに器表の色がさまざまに変化して味わいを増してくることをいいます。
|