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備前焼では通常、伐採してから半年ほど乾かした、岡山県の県木、赤松の薪を大量に使います。最近は重油やプロパンガスを併用し、ほとんどの人があぶりに使用しており、火入れ以降の窯焚きの経過は下記のようになります。
1〜2日「もせとり」60度〜150度で窯内の湿気を抜きます。
3〜5日「あぶり」火入れから4〜5日間、800度前後まで温度を上げ焚き続けます。
6〜9日「中焚」1,100度くらいに上げ、3〜4日割り木を調節しながら1200度を上限として1150度を維持します。
10〜13日 最終段階で何度かの「大焚き」をして作品に窯変を求めます。
●約13日間焚いた後、炭を振り落とします。1200度の窯の中は炭が一時に燃え上がり、まわりの酸素を吸収し窯の中は一種の酸欠状態になり、還元作用が起こります。備前特有の桟切の模様はこの時の還元作用によって出てきます。
●炭入れが終わると登窯の一番を15〜16時間、二番を約12時間、ケドを18時間と登窯の上へ上へと焚きあげ炭入れします。その後各部屋とも密閉します。窯焚きにかかった赤松の割り木の総数は約20,000本にもなります。
作家にとって窯焚きは命がけの大仕事であり、年に一回しか窯焚きしない作家もいます。 |